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1967年にコンパクトクーペのコルト1000Fでオーストラリアのサザンクロスラリーに参戦以来、ラリーに挑み続けた三菱。世界ラリー選手権に参戦したのは1974年のサファリラリー。ここから初代ランサー、二代目ランサーターボ、スタリオン4WD、スタリオンターボ、ギャランVR-4と数多くのマシンでWRCに挑み続けた。そして1992年、『ラリーで勝つ!』というあまりにも明朗快活なコンセプトの元、勝つ為に必要な物を全部詰め込んだマシン。ランサーエボリューションが誕生した。
ランサーエボリューション開発当時のWRCカーであるギャランVR-4はリアサスペンションの機構が複雑で整備性の面からラリーには不向きとされ、またより機敏な立ち回りを求めて、ギャランのメカニズムをギャランよりもコンパクトなランサーに詰め込んだ。これがランサーエボリューションである。三菱が参戦していたWRCグループAでは、ベース車両のホモロゲーション取得には年間最低5000台の生産台数が必要で、当時このランサーエボリューションが最低5000台を完売出来るかはまったく未知数だった。しかし発売と同時にあっという間に完売!ノーマル状態ですでにチューンドカーと言ってもいい過激なルックスと、小型で軽量なボディにギャランの強力なパワーユニットが搭載され、4WDの駆動方式、当時としては非常に珍しいABSと言ったメカニズムも注目の的となり大好評を博した。
そして第一世代のランサーエボリューションとしては最終モデルとなるエボIIIは、ランサーシリーズのWRC実戦経験に基づき様々な面が強化・改良されている。初代の時点で充分巨大だったフロントの冷却ダクトはさらに巨大化、ブレーキ冷却ダクトが追加され、サイドエアダムは大型化。エボIII最大の特徴であるリアスポイラーは、翼を左右に広げたタイプに変更され、ダウンフォースの強化とジャンプ時の空中姿勢制御に貢献した。さらにメカニック面でもこのエボIIIから大きな進化がある。後のモデルに標準装備されるようになったPCCS(Post Conbusion Control System:ポストコンバッションコントロールシステム)という三菱製のミスファイアリングシステムを初めて搭載し、ターボ時のラグを解消した。このミスファイアリングシステムは当時のWRCやドラッグレースでは常識のようなメカニズムであったが、これが市販車に登場したのは脅威であった。ただし市販車両ではCPUにより機能を封印されている(CPUの交換などによって封印の解除は可能)。これは初心者がミスファイアリングシステムを扱った場合、エンジンにダメージを与える事を懸念して施された処置だった。このようなリスキーな隠し機能はマニア心を刺激する大きな魅力であった。
WRCにおけるランサーエボリューションの活躍はめざましく、1993年のWRCでは優勝こそ逃したもののまずまずの好成績で締めくくる事が出来た。この年の実戦データを元にエボIIを開発し95年にWRC初優勝を果たす。またこの年にはトミ・マキネンがチームに加わり、翌96年にはトミ・マキネンが空力面で強化されたエボIIIを駆ってシーズン中9戦中5勝、ドライバーズチャンピオンを獲得。そしてここからランサーエボリューションの快進撃が初まった!
第一世代最強最後のエボとして、第二世代への橋渡し役として根強い人気のランサーエボリューションIIIがABCホビーより待望のラジコンボディ化!空力ポテンシャルを高めた最強のスポーツセダンであるエボIIIの勇姿をリアルで奥行きのある造形とディテール豊かなデカールで再現しました。ただひたすら勝つ為の武装を重ねた結果、第一世代エボは荒々しく野性的なスタイルに行き着いた。巨大なリアスポイラー、無骨なマスク…洗練されスタイリッシュになった現在のエボと比較すると、エボIIIの持つワイルドさは特別なインパクトがある。そのタフで戦闘的なスタイルを1/10のツーリングカー用ボディに再現!そしてエボIIIのタフなボディを彩るのは、美麗でセンシティブなHD(ハイディフィニション)デカール。立体的な奥行きとメカの重量感と、抜群のスケール感を演出します。また専用ライトカバー付属でナイトランに映える電飾加工にも対応します。
製品情報
◇全長/Length … 454mm ◇全幅/Width … 190mm ◇ホイルベース/Wheelbase … 260mm
<付属品>
ハイディフィニションデカール、マスキングフィルム、専用電飾ライトカバー
※写真のボディは、塗装完成作例です。ボディ本体等は全て未塗装です。
※本製品には走行用シャーシ、タイヤ、ホイール、電飾LED、サイドミラー、マフラー、ナンバープレートは付属しません。
本製品は三菱自動車工業株式会社より正式ライセンスを取得しております。