スカイラインGT-Rの50連勝を阻止し、先代のファミリアとカペラが果たせなかった「打倒GT-R」を果たした伝説のロータリースポーツクーペ「サバンナ」。ロータリー存続を賭けて生まれ、戦い、そして勝利した偉大なるロータリースポーツの先駆者。70年代のトレンドであるコンパクトでスポーティーなクーペスタイルを纏い、獰猛で野性的なディテールはサバンナの名の通り『野生』を感じさせる。ABCホビーの新世代技術である3DCADとハイディフィニションデカールの力で、この伝説の名車サバンナがラジコンボディでリアル再現される!
『大地を走る野生動物のように!』サバンナの名が示すスポーティーなクーペフォルムを3DCADによるモデリングで、美しく大胆に再現。コンピューターグラフィックで製作されたハイディフィニションデカールは、サバンナのディテールを豊かに繊細に映し出します。
製品情報
◇全長/Length … 456mm ◇全幅/Width … 190mm ◇ホイルベース/Wheelbase … 260mm
<付属品>
ハイディフィニションデカール、マスキングフィルム、専用電飾ライトカバー
※写真のボディは、塗装完成作例です。ボディ本体等は全て未塗装です。
※本製品には走行用シャーシ、タイヤ、ホイール、電飾LED、サイドミラー、マフラー、ナンバープレートは付属しません。
本製品はマツダ株式会社より正式ライセンスを取得しております。
01スーパーボディ マツダ・サバンナクーペGT品番 67095 (旧:66095) 価格 5,800円(税込 6,380円)
マツダ・サバンナ(1971-78)
『サバンナ』は、コスモ・ファミリア・ルーチェ・カペラと続いたマツダロータリー車第5弾として1971年に登場した。ロータリーエンジンを世界で初めて実用化したコスモスポーツの時から、マツダはロータリーの実力を世界に認知させる為に積極的なレース活動を開始。世界が注目する数多くのレースに参戦したコスモとファミリアのロータリースポーツは着実に実績を積み上げ、ロータリーの啓蒙活動は成果を上げていった。
しかし、一方で当時日産ワークスのスカイラインGT-Rが猛威を振るっていた国内レースでの実績が無いのを理由に『マツダは、GT-Rに負けるのが怖いから国外レースに逃げている』と言う中傷を受ける事もあった。マツダワークスにとって『打倒GT-R』は、もはや避けては通れない道と判断し、ロータリーの優位性を決定的な物にする為に1970年の5月のJAFグランプリから国内ツーリングカーレースに参戦した。だが当時のロータリースポーツのファミリアとカペラでは、GT-Rにパワーでも運動性能でも歯が立たなかった。打倒GT-Rを達成する為には、今しばらくの辛抱が必要だった。『サバンナ』が生まれるその日まで。
1971年にデビューした第5のロータリースポーツ『サバンナ』はカペラの弱点であるコーナリング性能を補強しつつも基本性能は格段にパワーアップ。特に直線時においてGT-Rを完全に凌駕するパワーと加速を発揮していた。コーナリングのGT-R、ストレートのサバンナ、甲乙付けがたいライバル対決に多くの人間が固唾を呑んだ。そして1971年の12月富士スピードウェイで、GT-Rの50連勝をサバンナが見事に阻止した。
『サバンナの勝利はまぐれだ!』そんな声を打ち消すかのようにロータリー勢の快進撃が始まる。1972年には従来のサバンナより出力を引き上げられた12A型ロータリーエンジン搭載の輸出仕様『RX3』でホモロゲーションを取得したレーシングバージョン『サバンナRX3』が投入される。サバンナRX3が1972年5月の日本グランプリで再びGT-Rを後塵に拝し、サバンナRX3とカペラのロータリー勢が1-2-3フィニッシュを飾った。7万人の観衆の前で決定的な強さを証明して見せたのだ。
こうして常勝GT-Rを打ち破り新時代の覇者となったサバンナRX3。その直後に市販化された『サバンナGT』は、RX3と同じパワーユニットを搭載した直系のレーシングレプリカであった。約850kgの軽量なボディに強心臓、スタイリッシュなクーペスタイル、スポーティーな内装、そして車両価格が比較的安価な事も手伝い、コストパフォーマンスに優れたスポーツクーペの地位を確立したが、しかし1973年の秋に突然に悲劇が襲い掛かる。『オイルショック』である。
サバンナは早くからAP(アンチポリューション:対汚染対策)仕様が存在し、排気ガス規制をクリアしつつスペックアップをしていたにも関わらず、ここに来て燃費の問題に直面する事となった。その後マツダ開発陣必死の努力でサバンナは燃費を20%改善し、1978年のRX-7登場までの間、ロータリーの火をともし続けた。