直線的で未来的フォルムとパラレルライズヘッドライトをまとい従来のZのイメージを一新したZ31。
アメリカ発のスタイリッシュなデザインは今だからこそ斬新で個性的。サバンナRX-7、スタリオン、スープラらと共に80年代を盛り上げ現在はネオ・ヒストリックとして確固たる地位を築きつつあるZ31が初のラジコンボディ化!
フェアレディZ Z31後期型 1983-1989
相次ぐ排気ガス規制、有鉛ガソリンから無鉛ガソリンへの切り替えによる自動車全体のパワーダウン。『もはやスポーツカーを作るのは時代ではない』とまで言われていた1970年代後半であったが、技術の進歩により逆境を乗り越え80年代の国産車は各メーカーともに魅力的なスポーツモデルを数多く輩出し、テクノロジーを競い合う過激なパワーウォーズへと突入した。
1983年に登場した3代目フェアレディZは、『キープコンセプト』の元に初代Zのイメージの発展形であった先代S130とは打って変って、未来的でスクエアなエアロフォルムとパラレルライズヘッドライトで従来のZのイメージを大胆に更新した。現在でも賛否両論が分かれるデザインだが、それだけ歴代Zの中でも飛びぬけて個性的な存在だと言える。
スペック面は当時国産最強のスペックを誇ったプラズマV6SOHCターボを搭載し、ゼロヨンでも16秒を切る加速性能、230km/hを超える最高速度で他を圧倒するスポーツ性能を誇っていた。だが当時の競争は激しくわずか2年でサバンナRX-7やスタリオンといったライバル車の進化と共にGTカーとしての市場イメージが強くなってしまった。ここでもう一度『走りのZ』のイメージを取り戻すべく世界初のツインカム24バルブ・セラミックターボRB20DET型エンジンを搭載した新モデル200ZRを送り出す。
ターボと言えばターボが効き始めるまでのターボラグが弱点となりがちだが、RB20DETは当時の常識を覆すレスポンスの良さを発揮し、ハイパワーを売りとする他社ターボ勢を圧倒する速さを武器に再び『走りのZ』をアピールした。
さらに1986年にはNDI(日産デザインインターナショナル)がフォルムを一新し従来のスペシャリティーカー然としたイメージからよりモダンでスポーティーなフォルムへと変身。エンジンはNAながら高出力・大トルクを誇る3リッターのDOHCであるVG30DE型を搭載
足回り、変速機、ステアリングに改良を施した最終モデル300ZR/ZXはZ31究極の完成形となった。
だが歴代Zの中でも時代的に最も激しい開発競争にさらされたモデルの宿命か、他の追随を許さぬ最高性能の為に短期間でのモデルチェンジを繰り返した。それが時に『熟成不足のまま市場に送り出している』と批判の対象にもなったが、現在の視点で観ればそれだけ当時クルマと言うものに夢と可能性があり各社共に激しく切磋琢磨していたのだと言える。
製品情報
◇全長/Length … 483mm ◇全幅/Width … 190mm ◇ホイルベース/Wheelbase … 260mm
<付属品>
ハイディフィニションデカール、マスキングフィルム、専用電飾ライトカバー
※写真のボディは、塗装完成作例です。ボディ本体等は全て未塗装です。
※本製品には走行用シャーシ、タイヤ、ホイール、電飾LED、ミラー、マフラー、ナンバープレートは付属しません。