今度のボディはオトナの車!ライバル車と真っ向勝負すべく立ち上がった日産レパード、その知性溢れる高級感は世のヤングアダルトを虜にした。さらにテレビドラマの影響もあり一斉を風靡することとなる。その現在でも愛され続けているF31型がツーリングカー用ボディで登場!
クラシカルなデザインで高級感を演出するスタイリング、2代目の特徴であるエアフロー・フォルムも三次元CADで隅々まで再現しました。また、コンピュータグラフィックによるハイディフィニションデカールも非常に細かな描画で仕上がりに磨きをかけます。
◆IMAGE PHOTO
◇全長/Length … 469mm ◇全幅/Width … 190mm ◇ホイルベース/Wheelbase … 260mm
<付属品>
ハイディフィニションデカール、マスキングフィルム、専用電飾ライトカバー
※写真のボディは、塗装完成作例です。ボディ本体等は全て未塗装です。
※本製品には走行用シャーシ、タイヤ、ホイール、電飾LED、ミラー、マフラー、ナンバープレートは付属しません。
※写真に掲載されているホイールはミクニファクトリーのホイールを使用しています。
01スーパーボディ ニッサン・レパード(F31前期型)品番 67130 (旧:66130) 価格 5,800円(税込 6,380円)
日産・レパード 2代目 F31型(1986〜1992)
日産はそれまで上級車ラインナップを担っていたブルーバードが910型にモデルチェンジした際上級グレードを設定しなかったことから、その上級グレードの後継車種の位置づけとして、またスカイライン、ローレルに続く上級車ラインナップの一角を担う存在として、1980年10月レパードを世に送り出した。しかし予想に反し初代レパードは不振に終わってしまった。後発ながらも成功を収めたトヨタ・ソアラを強く意識し、真っ向から勝負をするべく2代目レパードが1986年2月に登場した。それまで2種類あったボディタイプを2ドアハードトップに絞り込み、エンジンはソアラの直列6気筒に対し、すべてV型6気筒に。トップモデルのアルティマには当時最新だったVG30DE型のDOHC4バルブエンジンが搭載され、最高出力185ps最大トルク25kg-mという動力性能であった。数値自体はソアラの230ps/33kg-mに劣るものの、可変バルブタイミング、気筒別燃焼制御、電子制御吸気可変コントロールなど日産の技術の粋を投入し、非常に滑らかな走り心地を手に入れた。後期型ではVG30DET型のセラミックターボが投入され、最高出力255psと国産最強スペックにまでとなった。
デザインにもこだわりが垣間見える。低くて長いノーズやスポイラー風テールエンドなど空力特性を活かしたエアフローフォルム。高級車の中でも珍しい4コート塗装を施すことで深みのある輝きを大幅に向上させたボディ。「アダルト・インテリジェンス」と銘打ったコンセプト、派手さは無いが知的で大人のためのスペシャリティー・クーペを演出した。
そして、この車種が今も根強い人気がある理由は、当時放映していたドラマの影響である。舘ひろしと柴田恭兵が主演を務める「あぶない刑事」、これまでの刑事ドラマのようなハードボイルドをベースにコミカル路線を取り入れたことで「アクション・コメディ」という新ジャンルを確立した。その中で柴田恭兵演じる「ユージ」がF31レパードを運転していたのだ。非番の時にはナンパの小道具にされつつも、ひとたび赤色回転灯をつければその名の通り豹の如く犯人を追い横浜の街を駆け抜けて行く。そのスタイリッシュさに、世の若者はハートを鷲掴みにされたのだった。
その後、1992年10月にベースとなったスカイラインが世代交代したことでレパードとしての開発は中止となり、インフィニティJ30をレパードとして国内投入し、名称も「レパードJ.フェリー」と改称された。レパードは1999年のモデル消滅までの19年間、商品企画の変遷が大きく一貫したコンセプトを持ち続けることが出来なかったが、その後のシーマ、フーガ、スカイラインなどの高級パーソナルカーにその経験が生かされている。